至高のインド映画『RRR』はなぜ我々の心を掴んで離さないのか

映画

至高のインド映画『RRR』

『RRR』とは?

史上最高濃度の映画体験を味わえる傑作インド映画

インド映画界の創造神S.S.ラージャマウリ監督によるインド史上最高の製作費7200万ドル(97億円)をかけた全細胞沸き立つパワフルエンタメ

「ナートゥをご存知か?」

10
 
 

圧倒的熱量

10
 
 

高速ステップダンス

10
 
 

予想の遥か上を超える展開

10
 
 

肩車の実用性

最高密度のあらすじ

舞台は1920年のイギリス領インド帝国

小さな村を守る“羊飼い”ビームは激怒していた

罪のない村の娘が残虐非道な英国軍に連れ去られてしまったからだ

最強のフィジカルだけを武器にビームは“少女奪還”を誓う

その一方

インドの“警察官”ラーマは闘志を燃やしていた

警察官として己の地位を高め

“とある使命”を果たす為にブレーキが壊れた機関車の如く我が道を突き進んでいた

そんな相反する2人の男が運命的に出会うとき

インド全土を巻き込んだ壮大な戦いが幕を開ける

彼らが選ぶのは“友情”か?“使命”か?

エネルギッシュすぎる登場人物たち

ビーム/NTRjr.
初っ端から虎とタイマンとかいうハードすぎる状況の主人公ビーム
引用:『RRR』
  • イギリス総督に連れ去られた村の娘を奪還するために命をかける、ゴーンド族の不屈の男
  • 性格が真っ直ぐすぎて見てるこっちが心配になる
  • 可愛い笑顔と鬼のようなブチギレ無双のギャップが最高
ラーマ/ラーム・チャラン
イケメンすぎて神話のキャラクターみたいになってるもう1人の主人公ラーマ
引用:『RRR』
  • イギリス政府の警察官となり、内なる大義を秘めた炎の男、ラーマ・ラージュ
  • 誠実すぎる性格、圧倒的な強さ、ダンスのキレ、全てが完璧な男
  • 精神力と忍耐力が凄すぎて超人になっちゃってる男
S.S.ラージャマウリ監督
なんだろう、こういう神映画もっと作ってもらっていいですか?
引用:『RRR』
  • 至高のインド映画『RRR』の“創造神”
  • なんで登場人物に監督の名前があるのかは映画を観て貰えば分かる

映画の魅力

え?これまだ序盤なんですか?

この映画の序盤のシーンを観たほとんどの人は胃もたれ気味になる。

それはなぜか?

もう序盤から怒涛のクライマックスよろしく激アツアクションシーンの連続でカロリー過多になるからだ。

この映画の序盤は、主人公2人の性格や特徴、映画内の立ち位置などを怒涛のアクションシーン交えて紹介するものとなっている。

映画序盤、いきなりジャングルで虎と力比べという名のタイマンかましていたビームは自分を殺そうとした虎に慈愛の言葉をかける。この場面からビームという男は最強のフィジカルと究極の優しさを兼ね備えた男であることが分かる。

一方、数千人のデモ隊に囲まれていた警察署では、最強の警察官ラーマが猛獣のような闘気を纏わせながら単身でデモ隊の中に飛び込み、驚異的な暴れっぷりとガッツで物理的に騒ぎを鎮圧していた。この場面からラーマという男は目的を達成する為ならどんな逆境にも立ち向かう不屈の男であることが分かる。

そしてこの2人がひょんなことから運命的に出会うまでを映画の序盤では描いている。

初対面で協力し子供の命を助けるシーン(※最終決戦ではなく、まだ序盤の場面です)
引用:予告『RRR』

観て貰えば分かるがここに至るまでに普通の映画一本分を消化したような感覚に陥る。

このテンションがあと2時間以上続くと知った人のほとんどが上映する前にトイレに行かなかったことを悔いる事になるのだった。

超人レベルの高速ステップダンス

優しすぎる主人公ビームはひょんなことから一目惚れした白人女性を助け、そのお礼にイギリス社交クラブでのパーティーに誘われる。

会場に到着しダンスを楽しんでいると、ムカつく英国紳士がビームに「サルサもフラメンコも知らない野蛮人」などと差別的な言葉を投げかける。

どうなることやと思いきや

急にドラムの爆音がパーティ会場に鳴り響く

親友であり兄弟のラーマが稲妻のようにドラムを叩き鳴らしていたのだ

そしてドラマーに演奏をバトンタッチし

悠然と歩み寄り

こう言うのだった

「サルサでもフラメンコでもない “ナートゥ”をご存じか?」

ここで字幕を「お前はナートゥを知らないだろう?」ではなく「ナートゥをご存知か?」と訳すことで、ラーマの本物の紳士っぷりが存分に発揮されている。

この映画の翻訳家は本当に素晴らしいと思う。

その心踊る歌とハイレベルすぎる高速ステップダンスは観る者全てを熱狂させることに成功している。

というか中毒性がマジで凄い。

見てるだけでなんだか元気が湧いてくるのだ。

今、憂鬱で悩んでる人は怪しいサロンに行くより、この“ナートゥ”ダンスを観た方が10000倍は効果がある。

完璧にシンクロした主人公2人の高速ステップはもはや“芸術”の領域まで達しているといっても過言ではない。

この領域に至るまでにどれだけの練習が必要だったか、想像しただけで涙が出てくる。

このダンスシーンに至るまでのストーリーも含めて、製作者たちの大きな愛を感じることのできる至高の名シーンに仕上がっている。

どこを切り取っても溢れ出てしまう“神話感”

この映画のマジで凄いところは「そうはならんやろ」というクライマックスのような展開が3時間ずっと続くにも関わらず、途中で一切ダレるシーンがないことだ。

それどころか映画のどこを切り取っても作り手のこだわりを感じることができる。

10分に1回は名シーンが生まれてる奇跡みたいな出来の映画だ。

主人公ビームが敵の本拠地に攻め込むシーン(※最終決戦ではなくまだ中盤です)
引用:『RRR』

特に“火”のラーマと“水”のビーム

この2人を象徴する水と火の表現の仕方が本当に秀逸で力強さと美しさ兼ね備えた絵となっている。

火を司るラーマと水を司るビーム

引用:YouTube

そして“火”と“水”がかけ合わさり驚異的な“蒸気機関”パワーを発揮した最終決戦はこの映画最大の見どころだ。

肩車で全力で泣かしにくる胸熱展開

この『RRR』という映画は肩車で全力で泣かしにくる。

映画を観てない人がこの文章を見たら「こいつ何言ってんだ?」「頭がおかしいのか?」と思われてもしょうがないかもしれない。

だが本当なんだ。

信じてほしい。

大切なのは肩車なんだ

親友同士の肩車ほど胸を打つものはないということを『RRR』という映画は教えてくれる。

最後にこれだけ言わせてほしい

戦いにおいて信頼し合った2人の肩車ほど効率の良い戦闘スタイルは他にない

公式がYouTubeで公開した主人公2人の究極合体
引用:YouTube

まとめ

『RRR』が我々にくれるもの

『RRR』は観る者全てに愛と勇気と元気をくれる圧倒的な熱量を誇る傑作インド映画だ。

3時間という長尺が一瞬に感じられるこんなパワフルエンタメに出会える機会は中々ないだろう。

みんなにおすすめできる最高の映画の一つだ。

この映画を観る時に細かいことを考えるな。全身で感じろ。
引用:RRR

コメント

タイトルとURLをコピーしました